どうも、悠才(@yusai0713)です。
当ブログの記念すべき1記事目ということで、僭越ながら私の『アニメ論』について語っていこうと思う。
さて突然だが、最近の新作アニメは1〜2クールで完結する短い作品がほとんどだ。
その弊害なのか「沢山アニメを見ている方が、よりアニメ好きである」みたいな下劣な風潮を感じてしまうのは自分だけではないだろう。
昔からそういう価値観は確かに存在していたけれど、そのイメージがより顕著になった気がしている。
今回はそんな風潮にアンチテーゼを唱えるべく、拙い筆を取ろうと思う。
昔と今のアニメって全然違う
昔のアニメを思い返すと、今のアニメとは決定的に違う(恵まれていた)要素がある。
それは、アニメの「放映スパン」だ。
- 今→ 1,2クール(3〜6ヶ月)で完結するアニメが大半
- 昔→ 1年以上放映されるアニメが多数
この差がもたらす影響はかなり大きいと私は思う。
例えば、もう少し放映スパンが長ければきちんと描写できたであろうシーンが、1クール縛りによりあっさりと片付けられてしまうことなんて日常茶飯事で起きている。
特に後半の重要なシーンがこの餌食になることも少なくない。
反対に放映期間が長い場合は、本編のシナリオとは全く関係のないオリジナルストーリーが生まれることもしばしばある。
これは私の個人的な意見に過ぎないのだが、そういう作品は大抵面白くない。
そんなこんなを踏まえた上で、私は昔のアニメスタイルの方がよかったと強く感じている。
昔のアニメってなんか人生を共にした感覚がある
24歳の若輩者である私が言うのもなんだが、
昔のアニメは今と違って長期間で視聴していた分、作品に対して強い思い入れを持つことができた。
形容するなら、まるで長い間連れ添った友達みたいな感覚だ。
それとは対照的に、今のアニメはクオリティーは高いのだけれど「サクッと観てハイ次」って感じがしてしまう。
うまく言葉で言い表わせないが、魂というかバイブスというか、そういう内なるパワーをあまり感じない。
これを文字化すると、、、ワンナイト・ラブ感とでも言うのだろうか。
それもこれも放映スパンが短くなったことが大きな原因だと感じている。
アニメが好きなら、量より質を重視しよう!
私は『らんま1/2』というアニメに強い思い入れを持っている。
個人的に好きなアニメランキングで言えば、1位ではなく堂々の殿堂入りを果たすほどだ。
それは単に面白いからとか、クオリティーが高いからとかそういう話では全くない。
私がらんま1/2を観てアニメを好きになった、という過去の思いが強いからだと思う。
らんま1/2を観ると、昔の自分が今の自分にトレースされた感覚になってくる。
幼いころに持っていた好奇心であったり、楽しいというポジティブな感覚が蘇ってくる。
それは単に幼い時に観たアニメだからなのかもしれない。
でも、これだけは言える。
長い間(20年以上)、私の人生の片隅にはいつも『らんま1/2』の存在があった。
私と同じ年代か、それ以上のアニメ好きの方々に問いたい。
そんな感覚を持たせてくれるアニメが今あるだろうか?
12話や24話で完結する(短く圧縮された)作品に、長年連れ添うほどの深い思い入れを持てるだろうか?
もちろん今のアニメでも面白くて感動できる作品は沢山ある、それは同感だ。
ただ、私がこの記事を通して言いたいのは、
短期スパンのアニメが増え、その作品と視聴者が接する期間が短くなることにより、
そのアニメが観た人の心を長年揺さぶるような作品へと昇華しきれていないのではないか?
ということ。
そして、現代に蔓延するアニメ好き=アニメを沢山観るというスタンスよりも、
「自分の人生の一部である」と、胸を張って言えるアニメが自分の中にあるかどうかが重要ではないか?
ということである。
私にとってアニメは、忘れかけていた童心や好奇心を思い出させてくれる「宝物」のようなものだ。
これから先もアニメを観続けて、いつまでもピーターパンのような心で生きていきたいと心の底から思っている。
そんな私が最後にもう一度宣言しよう。
アニメは量ではなく質である!自分の人生を揺さぶるアニメを見つけていこうと。